科学技術の進歩を生かして行政と住民の暮らしを進歩させませんか

2024/07/05
科学技術の進歩を生かして行政と住民の暮らしを進歩させませんか

変わらない日本のシステム

科学技術は日進月歩で進歩しています。そのため、変化や変革が必要と一般論ではよく言われます。しかし、現実には失われた30年において国際競争力の低下、生産性の低迷、進まないDXなど、変化できない日本のシステムが話題になります。

こうした課題の根本原因は、インターネット、デジタル技術、AI等がなかった30年前の昔の制度や仕事のやり方を続けていることではないでしょうか。科学技術の進歩を活用して、制度や仕事のやり方をより効果的・効率的に変えていくことは、極めてシンプルで当然のことだと思います。

行政が率先して地域を変えていく!

一部の既得権を守るために進歩を避け、ますます今の世界の状況から遅れていっているのではないでしょうか。

よく行政の「ムダ」が指摘されますが、一部の既得権を守るためにわざわざ住民の皆様に本来必要が無い、お金・時間・労力を使わせている場合には「ムダ」を通り越して「害悪」というべきだと思います。

「害悪」を無くすためにも、また、科学技術の進歩を生かすという当然のことを当然に実行する地域社会に変えていくためにも、行政の率先したDXが求められていると思います。

本コラムの著者プロフィール

松藤 保孝 氏

一般社団法人 未来創造ネットワーク 代表理事
松藤 保孝

自治省(現総務省)入省後、三重県知事公室企画室長、神奈川県国民健康保険課長、環境計画課長、市町村課長、経済産業省中小企業庁企画官、総務省大臣官房企画官、堺市財政局長、関西学院大学大学院 法学研究科・経営戦略研究科教授、内閣府地方創生推進室内閣参事官等を歴任し、さまざまな政策の企画立案、スリムで強靭な組織の構築、行政の業務方法や制度のイノベーションを推進。一昨年退官後、地域の個性や強みを生かすイノベーションを推進する活動を行う。

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