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資金繰りを左右する売掛金と支払・入金サイトの管理

売掛金の回収はなるべく早めに行うようにしましょう。また取引先と入金サイトを交渉できるなら、交渉してみましょう。

資金繰りを左右する売掛金と支払・入金サイトの管理

最終更新日:2016年9月30日

目次

売上は入金されて初めて会社の資産になる

当然ですが、売上は大事です。実際、独立して事業を始めた方には、まずは売ってくださいとお伝えしています。特に、今まで会社で与えられた仕事をしていた人にとっては、自分で売るということをやったことがない人が多いのも事実です。ゼロから売るということが、どれほど難しいかは独立後に初めてわかることです。

では売上があがればいいのでしょうか。掛け売上の場合、会計上は売掛金という資産が生まれます。売上という収益が計上され、売掛金という資産が計上されるのです。

でも実際は、売掛金の状態では自由に使うこともできませんし、必ず回収できるとも限りません。売上は入金されて初めて自分のお金になるということを忘れないようにしましょう。

売掛金の管理はどうするか

取引先が数社の場合は、売掛金の管理が問題になることはあまりないでしょう。しかし10社を超えるようになると、何らかの方法で売掛金の管理をする必要があります。入金されても、金額が違うかもしれません。少なければ再請求を、多ければ返金をしなくてはいけません。

請求書には前月の繰越額が記入されるタイプのものもあります。この場合に残高が違っていては信用問題にもなりかねません。

売掛金の管理方法のひとつとして、会計ソフトを利用することがあります。売掛金に得意先ごとの補助科目を作成して、入金を日々入力していれば、売掛金の残高が管理できます。得意先が30社くらいまでであれば、この方法が楽かもしれません。

30社を超えるようだと、エクセルや販売管理ソフト、クラウド会計サービスなどを使用する方法がいいかもしれません。いずれにせよ、回収漏れがないようにしっかり管理しましょう。

支払は遅めに、回収は早めに

売掛金の回収はなるべく早めに行うようにしましょう。月末締めの翌月末入金では、入金まで最大60日にもなることがあります。さらに、そこで120日の手形をもらうと、入金された頃には何の売上だったか忘れてしまいそうです。

取引先と入金サイトを交渉できるなら、交渉してみましょう。末締めの翌月20日入金にしてもらえれば、入金サイトが10日違うだけでも、早く感じると思います。また、手形での回収もできればないほうがいいです。銀行で割り引くにも手数料が発生してしまいます。

入金のサイトが、支払のサイトよりも早ければ、資金繰りは楽になりますので、入金サイトだけではなく、支払サイトも交渉できるものがあれば交渉してみましょう。

一方で、支払サイトについては、意図的に早めることにより、支払が早いということを売りにできることもあります。どこの会社も資金繰りには苦労しているのが通常ですから、支払が早いことを理由に取引ができたり、価格交渉などができたりする場合もあります。

入金、支払のサイトを上手にコントロールして、資金繰りに頭を悩ますことがないようにしていきましょう。

※本記事は更新日時点の情報に基づいています。法改正などにより情報が変更されている可能性があります。

著者プロフィール

渡邉 朝生

1972年生まれ。明治大学経営学部経営学科卒業。
税理士、渡邉ともお税理士事務所 所長。

渡邉ともお税理士事務所ホームページ
http://watanabe-zeimu.com/hp/

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