株式会社ホテルオークラ東京ベイ取材日 2016年6月14日

業務の効率化から生まれるのは、意識や向上心。
想像以上にさまざまな効果があります。

利用サービス 規格書(買い手) | エリア 関東 | 業種 ホテル・旅館
株式会社ホテルオークラ東京ベイ

舞浜で人気のホテル「ホテルオークラ東京ベイ」様。ホテルにおいて、「食の安心・安全」はごく当たり前のこととしてスタッフと共有してきましたが、『BtoBプラットフォーム メニュー管理機能』(以下『メニュー管理機能』)を導入したことで、従業員の意識がより高まったとか。さらにお客様に寄り添ったサービスを提供するためにも、従業員の情報共有のツールとして必要不可欠なプラットフォームとなっています。

ココがPOINT!

基本にかえり、食に対する意識を共有する

当ホテルは“『ベストA.C.S』=最高の設備、料理、サービスを信条に、つねにベストを求め実践すること”を行動基準として掲げ、2002年ホテルオークラ東京ベイとしてリファインオープンいたしました。5つのレストラン、大中小5つの宴会場を備え、客室数は427室という決して大きなホテルではございません。だからこそ最高の設備、料理、サービスの提供を実現することが、お客様との信頼関係を築く基礎となり、ホテルオークラ東京ベイならではの、きめ細かく、ホスピタリティあふれるサービスを未来永劫ご提供することが可能と考えております。さらに舞浜という立地からリゾートの意味合いが濃く「非日常を満喫したい」と、ご来館されるファミリー層のお客様が多いことも当ホテルの特徴です。

その“非日常”の中で、ご満足いただける料理を提供することは当然のことであり「食の安心・安全」は、お客様の身体に直接関わる重要な事項であり、お客様にとりましては“当たり前”のことです。昨今はアレルギーなどについて、マスコミ等で取り上げられる機会も増えてまいりました。お客様の意識や知識が高くなっているのも事実です。

そのような現状を踏まえ、まず基本にかえり食材や、調理業務フローの見直しをはかりました。次に慣習化されていた業務フローが、現在のお客様の満足に本当に合致しているのかを改めて考えました。これによる収穫は「従業員の意識の向上」です。現場それぞれが責任を持ち、また関連部署との情報共有が徹底されました。

具体的には業務フローのチェック項目の細分化、関わる従業員の役割・責任の明確化、管理部と広報担当などを含むダブルチェックの徹底など、組織的に対応したことが大きな効果を生んでおります。調理部と管理部とのミーティングを月に1回、さらにアレルギーに関する講習会も年2回行っております。

管理部
支配人様

「食の安心・安全」の意識が生んだもの

さらにもう一度、「食の安心・安全」を見直す良い機会となったのが『メニュー管理機能』の導入でした。アレルギーの精査や表記、その資料づくりには、どうしても時間がかかっておりました。しかしながら食物アレルギーは、すぐに反応が目の前で起こる重要な問題です。私自身もレストランに勤務の頃、発作を起こされたお子様を目の当たりにした経験がございます。食の問題が、いかに大切で、お客様の信頼につながるのかということを見直す良い機会になりました。

現在『メニュー管理機能』には、1,700弱のメニューが登録されています。登録したメニューは、そのままデータベース化され、今後のメニュー開発時に役立ちます。また、登録すること自体が食への関心を生み、全社として取り組んでいるという意識も高めてくれます。アレルギー問題等においても、起こしてはいけないという強い気持ちと同時に、起きてしまった場合の対処についても、さらに意識が高まるという良いサイクルが実現できていると実感しております。

『メニュー管理機能』の導入については総支配人からの発案でした。正確な情報を効率的にデータベース化することで「食の安心・安全」はもとより、お客様に、より良いサービスの提供についてはもっと時間をかけ、クリエイティブなことにはもっと時間を使うように。との考えがあったためです。

食材の精査や資料づくりにおいては、重要な業務とは言え時間がかかり、あまりにも非効率的でした。これではベストなサービスをタイムリーに提供することはできないのではないか。新しいメニューや価値あるサービスを考え、具現化していくことに、もっと多くの時間を費やしてほしい。総支配人の言う“クリエイティブなことには、もっと時間を使う”という意味が少しずつ浸透してきたと感じております。

ブランド力をもっと上げてスタンダードなシステムに

『メニュー管理機能』の導入から1年半ほどが経ちました。データベースも徐々に増え、従業員の意識だけではなく“効率化”という点でも少しずつ成果が見えてきています。

今後の課題として、大きく2つあると考えています。ひとつは協力会社(メーカーも含めた取引先)へのシステムの浸透と実行です。システムを導入していただいても作業が追い付かず稼働されていない例も見られ、もったいないと感じております。また、協力会社で導入していただいても、その先のメーカーが導入していただけない。また稼働されていただけないという例も見受けられます。データが集まらなければ信頼性も上がりません。私達も啓蒙活動に努力は惜しみませんが、インフォマートさんには、もっとがんばっていただき、このシステムが標準化され、どの企業にも導入されていることがスタンダードとなっていただきたいとおもいます。

もうひとつは当ホテル内の課題です。これまでにご宿泊いただいたお客様の食に関する情報は、宿泊サービス部ではデータベース化されています。これは当ホテルのサービスの大きなアドバンテージでもあるのですが、それらのデータベースを調理部やレストラン・宴会サービス部と情報を共有するために、社内LANで各部へ電子回覧するという方法をとっております。今後は『メニュー管理機能』のデータベースがホテルの、どの部署でも閲覧、情報共有ができればと考えております。

ホテルオークラグループ全体の指針でもある“『ベストA.C.S』=最高の設備、料理、サービスを提供することは、つねにベストを求め実践する”を実現するために、お客様のデータベースはもちろん、疑問・ご質問への素早い対応など、よりご満足いただけるようサービスの向上を目指してまいります。

管理部 購買課
ご担当者様

管理部 購買課
ご担当者様

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株式会社ホテルオークラ東京ベイ

設立1986年1月29日(昭和61年)
開業1988年7月8日(昭和63年)
事業内容ホテルオークラ東京ベイの経営
代表者代表取締役社長 山岡 孝次
本社所在地千葉県浦安市舞浜1-8
企業サイトhttp://www.okuratokyobay.net/
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