エンド商事株式会社取材日 2016年7月13日

あくまでもお客様のニーズに応える。
そのためのツールとしてのシステム化を推進し、
1分1秒を大切にする業務効率化を目指す。

利用サービス 受発注(受注) | エリア 関西 | 
事業内容 業務用食品・外食産業向食材・酒類全般・冷凍食品の製造、販売
エンド商事株式会社

1965年より大阪近郊への業務用食品の卸・販売を手がけるエンド商事株式会社。昨年で50周年を迎えた現在、業務用食材を業者向けに販売する『C&Cエンド』を6店舗、一般消費者にも門戸を広げたフランチャイズの『業務用食品館』12店舗を展開しています。
外食産業に食材や酒類を卸す外商部では、日々の受注に『BtoBプラットフォーム 受発注』をツールのひとつとして活用し、業務の効率化を図っています。

ココがPOINT!

業務効率化の一助として貴重な存在となる新ツール

弊社の拠点は大阪。商人の町らしく、お客様とはまさに一を聞けば十を知るという関係とフレキシブルな対応が求められます。創業以来、受注フローは、FAXか電話が中心。特にFAXではお客様毎に御注文いただいた実績のある商品を記載した専用発注書を作成するなどして効率化を図っています。

インフォマートさんの『BtoBプラットフォーム 受発注』を導入したのは、約10年前。売上が伸びていく中、FAXや電話受注の内容を手入力して伝票発行するという社員の負担増に苦慮していた頃でした。営業時間内のFAXや電話受注は伝票発行できますが、夜間から早朝に届いたFAXについては、その内容をただ打ち込むためだけに早朝出勤をする、そんな効率の悪い状況を何とかIT活用で打開できないか。そう思案していたところ、あるお客様からインフォマートさんのシステム利用の申し出があり、弊社も導入することになったのです。

システムを導入して一番変化を感じることは、このシステムのデータを、当社のコンピューターに自動で取り込むことができるようになり、伝票が自動発行されるのでスピードが格段に早くなったことです。伝票の発行枚数も増加の一途をたどっていたので、FAX・電話受注だけでは、今のような朝一番の納品は不可能になっていたでしょう。

代管理部ご担当者様

FAX・電話受注と平行してオンライショップも活用。
さらなる売上向上を可能に。

2011年より『BtoBプラットフォーム 受発注ライト』を導入し、オンラインショップ「エンド–NET」をスタートしました。約9,000アイテムの発注を24時間受付可能にし、確実に売上件数を伸ばしています。このシステムの導入により、営業だけでは、なかなか新規勧誘の営業活動にも時間的に限界がありましたが、「エンド–NET」を見たお客様から新規加入の申し込みが毎日のようにあり、新規獲得に役立っています。

現在、約5,000件のお客様がいらっしゃり、そのうち約2,000件の業務用卸売部門のお客様は「エンド–NET」に登録されていますが、すべてのお客様にご利用いただくには至っておりません。まだまだ受注のメインはFAX・電話というのが実情です。しかし、弊社の業務において、お客様へ1分1秒でも早く正確に、ご注文いただいた商品をお届けすることは重要項目のひとつ。そのため、1枚でも多くの伝票を自動発行できるようになったことは、貴重な1秒の効率化に繋がっています。また、人的ミスの軽減というメリットだけでなく、データ化によって集計が楽にでき、業務のスピードアップが可能になったことも助かっています。

さらにいうと、これまで口頭で「アレをいつも通りに」というような発注をされていたお客様が、システム導入により「発注管理をきちんとしなければいけない」と意識されるようになったことも、弊社にとってはありがたいことですね。

人情の町・大阪らしいコミュニケーションも大切に緩やかな効率化を

しかし、まだまだシステム化への課題点はあります。実は、導入後3年ほどは「受注の入り口がひとつ増えただけ」という不満もありました。というのも、この業界特有なのか、なかなかお客様のIT化が進まないのが実情です。専用発注書を用意していても、いまだに走り書きのFAXを送ってこられるお客様もいらっしゃいますし…。『BtoBプラットフォーム 受発注』を活用してくださるお客様は大手チェーン店が多いため、全体に占める売上率が高く、これをもし手作業に戻すとなると……もう考えられないですね。

とはいえ、ここは人情の町・大阪です。電話で直接お話ししたり、手書きFAXの文字を見てお客様の心情を読み取ったりするなど、コミュニケーションを取りながら商売をすることを捨ててはいません。お客様のために努力するという信条のもと、『お客様にとって利便性が良ければシステムを推奨する』というお客様第一主義でシステム化に取組んでいます。

管理部ご担当者様

お客様とともに進める次世代に向けた新しい取組み

昨年50周年を迎えた弊社では、その信条をより実現させるべく、24時間365日フル稼働の物流センターを建設中です。これまでの常温品・冷凍品メインのお取引から、生鮮食品も含めてチルド配送できるようにすることで、よりお客様のニーズに応えられるような体制へと生まれ変わります。

せっかくの24時間稼働の物流センターですから、今後インターネットシステムを介して発注してくださるお客様が増えれば、例えば「23時までの発注なら朝一番にお届けしますよ」というサービスも可能になります。これにはお客様がITに抵抗のない世代へと交代していくことを緩やかに待ちながら、というのが前提になるかとは思いますが…。インフォマートさんには、より営業活動を推進していただき、システムの導入率アップを図っていただくことも大いに期待しています。

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エンド商事株式会社

設立1969年4月(創業:1965年10月)
事業内容業務用食品・外食産業向食材・酒類全般・冷凍食品の製造、販売
代表者代表取締役会長兼社長 遠藤 勉
本社所在地大阪府大阪市生野区巽南2-1-6
企業サイトhttp://www.endocc.co.jp/
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