株式会社セカンドアロー掲載日 2023年12月21日

「焼肉くるとん싸다」で『V-Manage』導入。
労働環境の改善と従業員満足度の向上が実現しました。

利用サービス 受発注(発注)V-Manage | エリア 関東 | 事業内容 飲食店の運営、フランチャイズ事業、M&A、システム開発 | 取材日 
株式会社セカンドアロー

串カツ田中ホールディングスのグループ会社として、「タレ焼肉と包み野菜の専門店 焼肉くるとん싸다」や「鳥と卵の専門店 鳥玉」を展開する株式会社セカンドアロー。串カツ田中に次ぐ "第二の矢(ブランド)" の創出を目標に、飲食店の運営だけでなくフランチャイズ事業、M&A、システム開発などを主な事業としています。

事業拡大とともにマネジメント層の育成や店長のサポートが急務となり、飲食店のオペレーションを効率化するシステム『V-Manage』を導入。その経緯と導入後の課題解決について、営業部部長の須山氏にお話を伺いました。

ココがPOINT!

串カツ田中の"第二の矢"として、新たな業態に挑戦

― 株式会社セカンドアローが設立された経緯を教えてください。

営業部部長 須山 和紀氏(以下同):当社は串カツ田中ホールディングスのグループ会社として、2020年3月に設立されました。社名のとおり、親会社の "第二の矢"として居酒屋以外にチャレンジする目的で、串カツ田中よりも自由度をもって新規業態開発に取り組んでいます。現在は沖縄や関東エリアを中心に「鳥玉」「焼き肉くるとん싸다」を運営しながら、将来のFC展開も見据えて動いているところです。

私は営業部長として、これまでに現場のオペレーションやマネージャー層の教育などを担当しており、最近では社内の統制変更により経営サイドの業務も増えてきています。これからは単にスタッフの頭数を穴埋めするだけでなく、今までよりも俯瞰的な視座でマネジメント層の育成をしていく必要があると思っています。

株式会社セカンドアロー 営業部 部長 須山 和紀氏株式会社セカンドアロー
営業部 部長
須山 和紀氏

ルーティンのチェック作業が店長の負担に

― ご自身の立場に変化もある中で、店舗運営にはどんな課題を感じていましたか。

これまで、店舗には清掃や締め作業などをチェックするための表や日報、店内状況を確認するカメラなどのツールがバラバラに存在しており、確認が大変でした。たとえばチェック表と日報だけでは、各店舗が本当に時間までに準備できているのか、タスクの実施率はどれくらいなのかが分からないこともあり、管理側である店長の負担が大きいのです。さらに新メニューの開発時には、各自から本部へと複数のツールを介して共有されていたため、まとめるのに苦労していました。

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スタッフの働き方にも課題がありました。たとえば店長は週5勤務で、朝10時から2時間の休憩を入れてラストまでの長時間労働もしばしば。店長はシフト管理や店の運営などとにかく業務が多いのです。

また、当社は1店舗当たりのスタッフ割合が社員よりもアルバイトが多く、アルバイトが新人スタッフの方に仕事を教えます。教えるにあたり確認点があれば都度社員に聞き、社員もその度に手を止めて答えます。新人スタッフにとっても「同じことを何度も聞きづらい」「人によって言うことが違う」などのストレスが生じていました。

― 社員とアルバイトの比率を教えてください。

1:9でアルバイトが圧倒的に多く、基本的には1店舗につき社員2名、アルバイト8名の構成となっています。経営側としてはランチ営業の仕込みや機器の立ち上げ、清掃など、アルバイトさんでもできる仕事はどんどん任せるのが理想です。さらにいえば、レジ締め作業や閉店後にガスの元栓を閉めるなど、重要な仕事もチェック体制を設けて、社員でなくても行えるようにしたいと考えていました。

システム化で管理職の負担を減らしたい

― 『V-Manage』の導入にあたって、重視した点はありますか。

最も重視したのは、管理職の負担軽減です。私自身も現場を離れることが増え、各店舗のオペレーション状況を把握したいという思いがありました。『V-Manage』の開発主体は串カツ田中なのでその存在はもちろん知っており、当社はDXに積極的でしたので、親会社でのトライアルを待たずに全店で一斉スタートしました。

『V-Manage』によって生産性が向上すれば導入費用はペイできると思っており、迷いはありませんでした。各店舗に1台ずつ、専用のタブレットを置いて使っています。

― マネジメント層への説明はどうされましたか。

マネジメント層に対しては、新たな一括管理ツールとして『V-Manage』を使いこなせるよう周知しました。管理側にとって、店舗のオペレーションに興味を持つことは最低限、必要なスキルです。店舗をしっかり見て足りない点に気づく、スタッフに不足している経験があれば教育するなど、ひとつひとつの課題に具体的な対処ができる人材を育てていくためにも、サポートツールは必須です。

中には部下を育てたい、引っ張りたいというスタッフだけでなく、現場のエキスパートを目指したいというスタッフもいますが、彼らにとっても『V-Manage』は重要な役割を果たしていると思います。

システムで管理業務をサポートし、労働時間が減少

― 『V-Manage』導入後の効果はいかがですか。

結論からいえば、労働環境の改善とES(従業員満足度)の向上が実現しました。まずはたくさんの管理・チェックツールを使っていたのを1つにできたので、確認が容易になりました。また、『V-Manage』上で何時にどのタスクをやるのかがセットされているので、社員がオープンからクローズまでいなくてもアルバイトのみでの対応が可能になりました。

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また、タスクチェックの際には「誰がいつ行ったのか」を報告・確認することもできます。店長も10時出勤がマストだったのが11時、12時出勤ができるようになり勤務時間も1~2時間短縮できたり、午後休が取れるようになったりしたのは大きいですね。

全店舗で導入したこともあり、一度『V-Manage』の見方を覚えてしまえば、その中で確認が完結するので、電話での確認や時間も減りました。

アルバイトスタッフからは「マニュアルが用意されていることにより新人さんに仕事を教えやすくなった」とか、新人スタッフからは「何度も不明点を聞くのが申し訳なかったが、自ら『V-Manage』上で業務タスクやマニュアルを確認できるので気持ち的にラクになる部分もあった」という声が上がっていますし、社員からも「アルバイトさんに任せやすくなった」と好評です。

実際に、新人スタッフが一生懸命とったメモが紛失した場合や、内容の記入漏れがあった場合でも『V-Manage』のマニュアルやタスクチェックで簡単に業務把握ができるので、分からないままにしておくことがなくなりました。教育にかかる負担やストレスが減り、全員にとってプラスの結果です。

― 新しいシステムを入れることへの抵抗などはありませんでしたか。

企業として取り組むべき重要なことと、現場の働き方で重要なことは切り分けて考えるべきだと思っています。例えば、請求書処理の効率化であれば前者ですが、現場のオペレーション改善は後者にあたり『V-Manage』の導入は必要なことです。

当社のミッションのひとつに「デジタルシフトで人にしかできない仕事のレベルを高めていき、新たな価値を提供していく」を掲げています。いわゆる、単純にお店の売上や利益だけにこだわらず、新たな指標を求めていくことも必要だと考えています。

飲食店で働く上で、一番評価しやすいのは定量的な指標である店舗の売上です。一方で、業務改善により「このくらい店舗運営がしやすくなった」を数値化するのは難しいでしょう。ですがここの部分を管理していくことにより、将来的には従業員の離職率改善やモチベーションアップ、生産性向上などのシナジーを生むと考えています。

『V-Manage』を導入したことにより、店舗ごとに時間内に実施できたか、またタスクの実施率まで見えるようになったので、定性的な部分も積極的に取り入れた評価制度も作っていきたいと思います。

「お客様に必要とされ続ける店」を作りたい

― 今後の店舗展開について教えてください。

「焼肉くるとん싸다」では将来的なFC展開や店舗拡大も視野に入れ、運営内容の整理を進めている段階です。お客様のニーズに対応できるオペレーションを工夫しつつ、最新の飲食トレンドも取り入れて長く必要とされる業態にしていきたいですね。株式会社セカンドアローという一企業としても、しっかり体制を整えていきたいと思います。

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株式会社セカンドアロー

設立2020年3月16日
本社所在地東京都品川区東五反田一丁目7番6号
事業内容飲食店の運営、フランチャイズ事業、M&A、システム開発
企業サイトhttps://second-arrow.co.jp/
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