2002年前後に多数出現した、食品、食材を扱う外食産業向けのBtoBサイト。最近は、有機・無農薬など、特徴が明確な食材にこだわって紹介しているサイトや、特定の業態に特化し、食材や店舗の不動産情報などを集めたサイトも登場している。外食産業をターゲットにしたB2Bサイトは、利便性や専門性を打ち出す、第二のステージに入ったようだ。
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既存のBtoBサイトも新たな動きを見せている。1998年にサービスを開始した老舗格の「FOODS Info Mart」は、取扱商品が3万4700アイテムに上る大手。こちらも新しい試みとして、昨年11月から各メーカーや飲食店共通のASP受発注システムが異なることが多かったが、共通のシステムにしたことで、飲食店側がメーカーに合わせて複数の受発注システムを用意する必要がなくなった。買い手の会員登録は年間契約で6万円だ。
フードビジネス業界における、パソコンやインターネットの普及により、ここ数年の取扱い高は増える一方だ。「FOODS Info Mart」を運営するインフォマート(東京都港区)の経営企画室兼広報室の櫻井サチコ氏によると、「(インフォマートの)現在の月間推定取扱い高は、7億〜10億円。昨年の10数倍にもなっている」という。より使いやすいと独自性が増したサイトの登場で、新規利用者もますます増えそうだ。