フード業界の企業間電子商取引サイト「FOODS Info Mart」を運営するインフォマート(東京都港区)では、このほど青果ネットカタログ「SEICA」のデータベースと連動するシステムの運用を開始した。
このシステム連動は、農水省の平成15年度「食品トレーサビリティシステム開発・実証試験」で、「外食産業受注システムと連動したトレーサビリティシステムの構築」とし開発されたシステムを実用化したもの。
「FOODS Info Mart」に参加する買い手、売り手企業に対して、提供される商談機能や受発注システムに青果ネットカタログ「SEICA」のデータが連動する。これにより、生産履歴情報が取引で活用されるとともに、受発注システムによる履歴情報の伝達と追跡を実現。
青果物など農産品の生産履歴から流通まで一連のデータ管理が可能となり、「今仕入れている商品」に関する履歴が訴求できるシステムとなった。また、青果卸、JAなどの売り手企業が無料で利用できる「SEICA」により、コストをかけずに商品の生産履歴情報を蓄積、公開が可能。
加えて「SEICA」では、閲覧用二次元コードとそのラベルを作成できるソフトの無償提供も開始。これにより作成された二次元コードを売場のPOPに印刷したり、商品の包装に貼ることで、消費者は購入前に商品の情報をカメラつき携帯電話で確認できる。
このように、汎用性が高く、低コストで生産履歴から流通まで一元管理できるシステムとなっている。そして、「FOODS Info Mart」で登録対象となる青果物や米など約5,000の積極的な情報公開、「SEICA」に登録されている1,800のアイテムには販路拡大にむけた「FOODS Info Mart」の活用が期待されている