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〔日経産業新聞〕 2004年6月28日
食品会社の商品企画書 ネット上で開示 イーベースなど2社 /ベンチャー・大学発ビジネス
〔Directions on Microsoft ディレクションズ オン マイクロソフト日本語版〕 2004年6月16日
BizTalk Serverを基盤にフード業界のEDI標準化を目指す 顧客ニーズに応えて進化したeマーケット・プレイス / Windows 戦略アナリシスレポート


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〔Directions on Microsoft ディレクションズ オン マイクロソフト日本語版 6月号〕
BizTalk Serverを基盤にフード業界のEDI標準化を目指す 顧客ニーズに応えて進化したeマーケット・プレイス 2004年6月16日


 買い手、売り手双方とも最適な相手を探すのが難しいのはどこの業界でも同じ。零細飲食店から大手レストランチェーンまで、食材などの調達先を探し、定番メニュー食材のコストダウン、緊急・スポット商品の調達を円滑に図りたいとの思いは決して小さくない。
 eマーケット・プレイスはこうしたニーズに応える最も有効な手段の1つとも言えるが、FOODS Info Mart(フーズインフォマート)はオープンからわずか6年で約5400社の参画企業を獲得し、フード業界最大のeマーケット・プレイスへと成長した。
 そして売り手−買い手のマッチングの場から、既存取引先との受発注機能を搭載し、さらにBizTalk Serverによって業界の標準EDIの確立を目指そうとしている。

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設立からわずか6年でフード業界最大の5400社を獲得

インフォマートの創業者であり現代表取締役を務める村上勝照氏は、フード業界出身でも、システムベンダー出身でもない。いくつかの経歴を経て不動産・建設関連の仕事を行っていたとき、ある取引先の百貨店から「催事用によい特産品はないか」と相談された。小売側はよい商品を探し出すことに四苦八苦している。一方の生産者・サプライヤー側も販路拡大を望んでいる。対応する二つのニーズがあるにもかかわらず、これらを結びつける適切なサービスが存在しない―――eマーケット・プレイスを開設すれば、こうしたニーズに応えていくことができるのではないか、という思いがインフォマートを生み出す原動力であった。
 システムはこうしたビジネス・アイデアを実現する手段に過ぎない。したがって、当初システム構築はアウトソーシングで行われ、Linux上でJSPを走らせる旧システムができあがった。そして多くのユーザーの関心を集め、わずか6年で5400社という飲食店・小売店、サプライヤーを獲得、業界最大のeマーケット・プレイスへと成長させることができたのである。
 しかし、アウトソーシング体制では、顧客のニーズに対して臨機応変に対応することは難しい。そこで設立から2年経った2000年、システム開発は内部で、運用は外部に委託という現在の体制へと移行を果たした。これにより、参加企業から寄せられる「受発注、決済代行などもフーズインフォマート上で行えるようにしてもらいたい」というニーズに対応。サービス・メニューに組み入れることにより、より高度なeマーケット・プレイスへと発展することが可能となった。ちなみに、自社開発体制へ移行する段階で、システム環境はLinuxからWindowsへと切り替えられた。その理由は会員数及びトラフィック増加の為、データベースの移行を検討する事となり、コスト・パフォーマンス・サポート等の面から、SQL Serverへの移行を決定し、社内の開発スタッフがLinuxよりWindowsに精通していたことと、SQL Serverとの連携を簡単に行うことができることがあったようだ。
 零細業者の多いフード業界では、まだまだIT導入が進んでいない。システム変更に伴ってインターフェースが変わったとき、参加企業の一部からは、「ようやく使い慣れてきたのに、なぜ変更するのか」との声も上がったという。しかし、そうした混乱も大事には至らず、より高機能なeマーケット・プレイスとしてさらなる発達を遂げることに成功した。

顧客ニーズに答え受発注システムを提供

このように、インフォマートのビジネスを大きく突き動かしているものは、顧客からの要望である。今回のBizTalk Server(以下、BTS)導入も、参加企業から「自社の基幹システムと連携が図れるようにしてほしい」との要望が高まってきたことに応えるためである。実現の方法はいくつか考えられたが、Windowsプラットホームでの最適なソリューションと考えられたのがBTSであった。
 外食チェーンやホテルなどと取引のある大手サプライヤーは、自社の基幹システムを持っていることも多い。しかし、EDIに関して言えば、取引先の指定するシステムを利用していることから、複数のシステムが並存する現状となっている。これまではひと口に受発注システムといっても、基幹システムに受発注を反映させるために手作業で伝票を起こさなければならない、といったことも稀ではなかった。また、複数のシステムごとにこうした対応を行わなければならない煩雑さもついて回った。そこで、他のシステムとの連携をスムーズに図ることができる仕組みづくりと、複数並存するシステムの仕様を一本化して業務効率を高めることへのニーズが高まってきていたのである。
 昨年、インフォマートはマイクロソフト、NTT東西とともにフード業界EDI標準化推進協議会を発足し、協働体制のもとEDIの標準化への取り組みをスタートさせた。今回提供するBTSを絡めた新サービスは、その足がかりとなるものである。マイクロソフトの技術協力のもと、インフォマートがシステムを開発、そのインフラをNTT東西が整備するという役割分担だ。
 こうしたインフラはこれまで存在していなかったわけではない。すなわち、JCA、全銀(全国銀行協会)のネットワークは以前から存在していた。しかし、データ転送速度が遅いなどの不満は以前から上がっていた。マイクロソフト、NTT東西というパートナーを得て、インフォマートは先端ニーズに対応できるシステムを構築、フード業界の標準EDIを確立することを目指しているのである。

BTSどうしのやりとりならさらに可能性は拡がる

BTSを用い、基幹システムなどとスムーズに連携できる新システムとは、具体的には次のような仕組みとなっている。
 フーズインフォマートの参画企業は、フーズインフォマートを介在させて受発注のやりとりを行う。この際、売り手企業は受注データに対して在庫状況、生産状況を確認して、いつ、どれだけの数量を納品するか、出荷を確定させる。その出荷情報をフーズインフォマートにアップロード、買い手企業へと伝えていく。この従来手作業で行われていた在庫管理システム、生産管理システムなど他のシステムとの連携を、BTSを導入することによりXMLベースでやりとりできるようにする。ユーザー企業のデータをフーズインフォマートのフォーマットへと変換するマッピングの役割をBTSが果たすわけである。
 インフォマートの取締役開発本部長である長M修氏は言う。サプライヤとしては受発注システムを導入する事により、電話/FAXの受注から、各取引先のI/Fが統一され、自社基幹システムとの連携を行なう為、HTTPS/FTPを使用しファイル形式としてはCSV/フラットファイルにて、ダウンロード、アップロードを行うわけです。しかし、ユーザー企業側にもBTSが導入されている、ということが前提にあればファイル形式等に依存せずシームレスにシステムを連携させることが可能となり、より効率のよい運用ができるようになります」
 新システムは現在開発を進めている段階である。開発ツールには、Visual Studioを使っている。開発を進めていて不満を感じる点は特にないという。むしろ、旧バージョンと比べると、開発ツールの機能追加及び既存機能の向上により、使い勝手は格段によくなっているという印象がある、と長M氏は言う。
 標準化を進めることにより、ユーザー企業のシステム連携は格段に向上すると思います。その大きなカギを握っているのがBTSではないかと思います。今後、多くの企業にBTSが導入されるようになれば、システム連携は一気に進むのではないでしょうか」
 インフォマートのEDI標準化構想はまだ始まったばかりである。数年後には現時点では想像だにできないシステム連携が世の中で当たり前のものとして普及しているかもしれない――そんなことを感じさせた。


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