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〔NIKKEI NET IT BUSINESS & NEWS〕 2004年3月29日
マイクロソフト、インフォマートがフード業界向け企業間電子商取引サービスに「BizTalk Server 2004」を採用
〔日本経済新聞〕 2004年3月27日
生産履歴、読まずに安心?公開の姿勢自体がブランド化
〔日経食品マーケット〕 2004年3月12日
フーズインフォマートがサービスの一部を無料に


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〔日本経済新聞〕生産履歴、読まずに安心?公開の姿勢自体がブランド化 2004年3月27日
 消耗品も野菜も水産物などの生産情報を確認できるトレーサビリティー(履歴の追跡)システムが全国各地で動き出している。食の安全・安心を支えるこのシステム、消費者に必ずしも浸透していないのに導入した小売りの現場では売上げが好調だという。その不思議をトレース(追跡)すると・・。

 イトーヨーカ堂武蔵境店(東京都武蔵野市)。きゅうりや水菜を手にとると生産者の名前、ID番号を記したシールが目につく。「顔が見える野菜のコーナー」だ。
 パソコンで同社のホームページにID番号を入力すれば、生産者の顔写真や住所、電話番号まで見ることができる。武蔵境店の場合、この日の水菜の価格は2束158円で別の売り場にある一般の水菜と同じ。特に安くはないが売れ行きは順調だという。2002年5月に4店で始めたコーナーは現在、54点に拡大。全店の3割にあたり、全国約3000の農家から22品目の野菜が集まる。
 BSE(牛海綿状脳症、狂牛病)をきっかけに昨年12月、法律に基づく牛の固体識別管理が始まった。これに
先駆けて生産者や流通は自主的に、様々な食品のトレーサビリティーに取組んでいる。ねらいは一種のブランド
化。付加価値を付ける戦略だ。昨年秋から地元産「大和牛」について実証実験をしている
 奈良県食肉公社(奈良県大和郡山市)は「神戸牛、松坂牛など周辺の有力銘柄牛に対抗するには欠かせない」と説明する。宮城県漁業協同組合連合会(仙台市)は堅守路線だ。昨年9月、養殖カキのトレーサビリティーを始めた。宮城県では2002年春に韓国産を宮城産と偽った事件が発覚。信頼回復のためシステムを導入し、参加の漁業に所属する生産者や 細菌検査結果などの情報を提供している。「広島などほかの産地と競争するうえでも不可欠」と小野秀悦企画室長。シール用プリンターの維持管理などにかかる月2万〜3万円は問屋の負担。参加する問屋には「宣伝費と思ってください」と説明した。効果はじわりと浸透、「おかげで売り上げ減少に歯止めがかかった小売店もあった」という。
 もっとも実際に多くの消費者が細かく情報をチェックしているかというと、そうではなさそうだ。「野菜の生産履歴の存在は知っているけれど、いちいち確認して買ってはいない」。横浜市に住む主婦(38)は打ち明ける。「家事や子育てでいそがしいですから」イトーヨーカ堂は野菜などを買う人のうち履歴を検索したのは一割弱と推定する。ライバル店の関係者らが 試すことも考えれば、実際に消費者が使う比率はもっと少ない。食材の電子商取引市場を運営するインフォマート(東京・港)が2月、消費者を対象に実施したネット調査(回答数1503)によると68.5%が「トレーサビリティーという言葉を聞いた事がない」と答えた。「消費者は本当に生産情報を必要としているのか」。和歌山市に本社を置くスーパーのオークワは 無線通信機能を持つタグを使って2月から、北海道産長芋の履歴を提供している。ところが利用はいまひとつで、継続するか社内で議論さえ起きているという。
 もともと食品のトレーサビリティーは行政主導ではじまった経緯がある。大規模なシステムになると数千万円の初期費用が必要で、多くの事例が農林水産省や自治体の補助金で支えられている。それでも一定の売れ行きを示し、導入が広がっているのが現状。背景で何が起きているのか。有力なのは「保険説」だ。ある小売店ではトレーサビリティーを導入していれば安心と思う顧客が少なくない」と分析する。
情報の内容というより、堂々と公開する姿勢こそが品質や安全に自信をもつ証という見方だ。実際、イトーヨーカ堂の青果担当責任者、戸井和久氏は導入後、「うちは農薬、肥料管理の内容を公表できますと自ら売り込んでくる農家が増えた」という。
 意外な効果もある。教育機能だ。店頭のバーコード読み取り機で履歴を検索できる東急ストアあざみ野店(横浜市)。若い母親が子供と画面をのぞき込む。問いかけるように話す母親、画面で確認しようとする子供。神木良一店長は「農家などが身近にない親子にとって、買い物の参考にするだけではなく食べ物について教える手段になるかもしれない」とみる。米国でのBSEに続き各地の鳥インフルエンザ発生・・・。
「栄養やカロリーと同じように、食品の由来についても隠さず伝える必要がある」とインフォマートの櫻井サチコ経営企画室長。もし形だけのトレーサビリティーにとどまって消費者を裏切れば、せっかくの保険もいっぺんに吹き飛ぶだろう。

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