苦戦組が多いeマーケットプレイス(仮想取引所)の中で、好調なのが食材仮想取引所のFOODS Info Mart。好調の理由を運営会社インフォマート(東京都港区)の村上勝照社長は「例えば食材のサンプルを必ず送って試食してもらうなど、リアルな部分をうまく絡ませ合うこと」と明かす。98年6月に開設したFOODS Info Martは、2001年12月末時点で4600を超える会員を獲得。取引額も月3億から4億あると言う。サンプルを送るのは、画面に映し出される画像だけでは説得力がないため。実際に味わって初めて、その食材の良さが分かる。中には実際に、遠方に足を運び、食材を確かめる会員もいる。村上社長は「仮想取引所は商売の流れの一部に過ぎない。取引の活性化に向けた手厚いサービスが重要」と力説する。ネット・ビジネスでありながら、リアルな部分にこだわっている点が支持されているようだ。